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<中級編>

Q30
 限定的小規模侵略とはわかりにくい言葉ですが何ですか?

 限定的小規模侵略とは、全面戦争や大規模な武力紛争に至らない規模の侵略すなわち限定的な侵略のうち比較的小規模のものをいい、一般的には、大掛かりな準備なしに行われ、短期間のうちに既成事実を作ってしまうことなどを狙いとし、目的、手段、地域、期間等が限定されたものです。
この限定的小規模侵略に独力で対処するという考え方は、昭和51年に決定された「防衛計画の大綱」で初めて取り入れられたものです。この「大綱」の中で「限定的かつ小規模な侵略については、原則として独力で排除することとし、侵略の規模、態様等により、独力での排除が困難な場合にも、あらゆる方法による強靭な抵抗を継続し、米国の協力をまってこれを排除する」とされました。この考えに基づき、我が国が平時に保有する防衛力としては、限定的小規模侵略に対して独力で対処し得るだけの規模の防衛力保持することが目標となりました。そして、これを超えるような侵略事態に対しては、「大綱」では、米国との安全保障体制に依存することとしました。
しかし、冷戦の崩壊や自衛隊に期待される任務が国際平和協力業務など多様化していることなどを受けて、平成7年の「新防衛計画の大綱」では、限定的小規模侵略に対しては独力で対処し、保有する防衛力の規模としては、「防衛上必要な機能を備えた適切な規模の防衛力」とされ、侵略事態に対しては、「即応して行動しつつ、米国との適切な協力の下、防衛力の総合的・有機的な運用を図ることにより、極力早期にこれを排除する」とされました。


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