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2002年8月10日
合気道こそ教育の道 (合気道新聞)
 合気道の全日本少年武道練成大会に、二年ぶりに出席させて頂いた。爽やかだった。そして教育の原点がここにあると思った。
 近年、個性を伸ばす必要性や自主性の尊重が強調されて、教育の場で子供に勝手なことをさせるべきと主張されているようだ。これは間違っていると思う。教育はまず強制である。読み、書き、算盤が、子供に勝手なことをさせて身につく筈がない。個性や自主性の尊重は、身に付けさせたものがあってその上に、人間である以上自然にどうしようもなく出て来るものを生かすことだ。
 合気道の稽古は、稽古という言葉が示しているように、指導者が教えるままを反復練習する以外はない。教わる方が理屈を言い、駄々をこねる場はない。そこに自然に指導者の権威も生まれる。面白いから、止めようとも思わない。その結果、躾も出来てくる。大会では、幼稚園児や小学生が、開会式の大人の難しい挨拶を静かに聞いていた。これだけの集団で今時珍しいのではなかろうか。
 考えてみると、子供達を教える各団体の先生方は、大変なご苦労である。教えること自体が、大人に対する場合と違って難しい。また、万一事故でもあれば、大変なことだ。そう思いながら一方、こんな子供達と付き合うのは楽しいだろうなと思った。私はこれまで、自分自身の稽古に主に関心を持ってきた。そんな風だからあまり上達もしないのかもしれない。
 子供達は、楽しそうに演武していた。終ると、緊張感の残る顔に疲れを見せながら退場して行った。楽しそうに見えても、結構緊張していたのであろう。随分暑い日であったのに、爽やかな印象が強いのは、楽しそうでありながら、緊張感を感じたからであろうか。
 教育の荒廃が叫ばれながらも、その建て直しにはなかなか策もないと思っていた。だが目の前にある合気道に、その道をみたように思った。      
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