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■■■これでいいのか、『日中与党交流協議会』 (その1)■■■
−−中国政府の非礼と、自民党の無策−−

平成18年3月15日

1.自民党は中国共産党と対等の立場にないのか

 去る2月21日〜22日に日中与党交流協議会が開かれ、中川政調会長が訪中したが、中国側は同時期に訪中した二階経産相との間に待遇面で大きな格差をつけたと報じられている。
 二階氏は日本国内に江沢民の銅像を立てようとしている人物である。また、経産大臣に就任するなり前任者とうって変わり、東支那海の日中中間線上の日本企業の油田試掘を認めないとしている親中派だ。中国は二階氏には温首相との会談をセットした。
 他方、安部官房長と親しい中川氏が会談できた中国要人は唐国務委員止まりだったという。中川氏は上海での講演で、次期政権以降も小泉首相の路線が継承されるとの認識を表明したが、これに中国側が反応して冷たい処遇に切り替えたとされている。中川氏が会談を期待していた呉全人代常務委員長や曾国家副主席は現れず、会談相手となったのはナンバー8の李政治局常務委員で、予定されていた中国外交部の昼食会も突然中止となった。中国側は、こうやって靖国参拝中止について強い圧力をかけたのだという。
 ここで問題なのは、国家間で対等たるべき処遇が勝手に変更されてよいのかということだ。中川氏が誰と会談するかは訪中前にセットされていた筈だ。それが一方的に格下げされたのに、そのまますませて良いのか。国家の関係だけでなく、公党の関係も国家を代表するのだから、対等の処遇を要求すべきだし、それが国際常識だ。そうでないと今日の主権国家相互間で国家の尊厳は保たれない。

 国内の個人的会談で、会談相手が突然一方的に格下げとなったら、中川氏は怒って席を立つのではないか。これは個人の面子の問題だが、国際的には国家の面子が問題なのだ。国を代表する立場にある者はそれを自覚すべきだ。勝手に格下げにされたら、ただちに帰国するぐらいの気概があっても良いのではないか。そのまま相手のいいなりになるのは対等の関係ではなく、例えば植民地と宗主国との関係だ。他の国なら、特に欧米の国なら、絶対に受け入れないだろう。国際儀礼とはそういうものだ。日中友好といいながら国家間の関係を格下で交渉しているのでは、中国が我が国の主張を受け入れるはずがない。相手が強く出れば引っ込み、弱いと思えば強く出るのが中国の国民性なのだから。

 3月10日の報道によれば、中国外相がドイツで日本に対する不適切発言をしたことに抗議するため、外務省が王駐日中国大使を呼び出したところ、王大使は拒否したという。外務省は「呼び出し拒否は外交儀礼上極めて異例なことと困惑している」というコメントを発表した。外務省による呼び出しがあれば、何があっても直ちに応ずべきなのだ。
 王大使はこれまでも虚偽の発言をしたり、ある会合で内容を公表しない約束を破り、しかも内容を変えて大使館のホームページに掲載したりしている。外交特権を与えられ一国を代表する大使としては異様な言動が目立っている。外務省は困惑するのではなく、ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)として帰国させてはどうか。それに値する人物だ。中国が同様なことをしても、我が国は淡々として海底油田の掘削など進めれば良い。なんでも話し合いなど言うから馬鹿にされるのだ。

(つづく)

虎ノ門戦略研究所理事長   関 肇

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