

■虎ノ門戦略研究所
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■■■中国の非礼に対し在中国日本大使を召還せよ (2)■■■
-----それが外交の国際常識だ-----
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平成17年5月31日
2 本当の意味で日中友好を阻むのは日本国内にある。前号までに述べたように、一部の経済界、マスコミあるいは政治家達が、日中友好とは中国の意向に沿うことであると勘違いしていることだ。経団連の奥田会長は呉儀副首相との昼食会後に行った発言で、靖国問題等の早期解決等を望んでいると言った。これは具体的に何を意味するのか。
また、マスコミには、徒に日中関係悪化を恐れる発言が多い。原因が中国側にあるのは明白なのに、日本の妥協により友好関係を回復せよという。こんなことでは、いつまでも同じことが繰り返されるだけだ。
「アイデンティティー」の適切な訳語が日本語にはない。そのせいか、日本人には、自己のアイデンティティーを守ることが大切だとの認識がない。異民族の征服が大東亜戦争の敗北しかなく、更に島国としての孤立を享受しすぎてきた。外国の文化を容易に同化して行く神道宗教基盤もあろう。日本人ほど独特な感性と情念を持つ民族ないと思われるが、日本人はそれを自覚していない。そしてアイデンティティーを守ることがそれほど大切だとは思わない。アイデンティティーを失うことは、長い歴史のなかで培われてきた日本人の大切な感性を失い、心まで植民地化することなのだ。何が大切か。理念で考えることが少ない日本人は、感性が大切なことも理解していない。靖国問題は日本人のアイデンティティーの問題であり、日本人の日本人としての誇りの問題なのだ。
小泉首相は首相になる時、8月15日に靖国神社参拝を公約した。それを周辺の忠告で前倒しの参拝にした。その後参拝日を変えたが、中国の反対し対しては何の役にも立たなかった。最初から公約どおりに参拝し、それを続けていれば、靖国問題は終わっていたかもしれない。中国は強いものには弱い。変に中国の意向に合わせようとするから中国は図に乗るのだ。
靖国問題は日中間に最初からあった問題ではない。かつて故胡耀邦総書記が来日した頃、中国では胡耀邦の改革開放路線に不安を抱いた(すでに引退していた)長老達が胡耀邦引きずり下ろそうとした権力闘争があった。そのための攻撃材料として胡耀邦の日本接近を使った。その理由に靖国問題を挙げたのが発端である。中国共産党にとっては口実に過ぎなかったが、日本側が予想外に反応し、靖国参拝を中曽根首相が取り止めた。それ以降、日本に対する使い勝手のよい切り札として使われるようになったのだ。そして靖国参拝への攻撃が無理だと知り、A級戦犯合祀を問題とし始めた。中国側に変に知恵を付ける日本人がいるのかもしれない。それが外務省だとしたら大変な問題だ。これらの最近の経緯も忘れてそれに乗る日本人が多いのも問題なのだ。
小泉首相にはぜひ8月15日に参拝して頂きたい。色々理由を挙げて日時を変更する意見もあるが、中国側は本来理由など問題とはしてはいない。
(以上)
虎ノ門戦略研究所理事長 関 肇
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