

■虎ノ門戦略研究所
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■■■ノドンへの対抗策(2)■■■
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平成15年5月20日
ノドンは、射程約1,300キロの中距離の弾道弾ミサイルだ。射程約1,000キロから5,500キロのミサイルが中距離に分類される。弾道弾ミサイルは、打ち上げられた後、そのまま放物線を描いて飛翔し、落下してくるので、長距離になるほど落下速度は速くなる。中距離弾道ミサイルでもマッハ8以上となる。 これにどう対抗するのか。
今の日本は、米国による抑止しかないとしている。
これまで核ミサイルに対しては抑止がいわれてきたが、抑止が必ず機能するという保証はない。
金正日の判断は予想がつかないし、米国が先に攻撃することになったら、抑止は先に破綻する。
また米国に先制攻撃(わが国にはその能力はない)を期待するとしても、地下とか深い渓谷に配備された200基近いノドンは、イラクで成功したバンカー・バスターとか精密誘導弾を使っても、一挙に破壊することはできないのではなかろうか。
では、確実な防衛手段はないのか。長距離弾道弾ミサイルを撃ち落とすために、レーガン大統領は戦略防衛構想(SDI)を打ち出した。同様な構想で対抗しようとしたソ連は、膨大な経費を負担できず、SDIが成功する前にソ連そのものが崩壊した。
その後、米国は、中距離弾道弾を対象とする弾道ミサイル防衛(BMD)の研究を始め、日本もこれに参加している。イージス艦を使って、ミサイルをミサイルで撃ち落とすというもので、技術的に可能かどうか疑問視する向きもある。だが、米国は、2〜3年後にはノドンを撃ち落とせるものが完成すると言う。
さて、日本は2〜3年待てるのか。現存のミサイルのなかでは、パトリオット・パック−3を使えば、ミサイルを撃ち落とすことも可能ではないかといわれている。
兵器システムは、すぐれたものができると、さらにその改善を進める。戦車、航空機、ミサイルなどみなそうだ。
パトリオットは、航空機迎撃用としてベーシックなものが昭和60年ごろに実戦配備された。わが国は保有するのは、対航空機用である。その後パック−1、パック−2が誕生し、パック−2も改善型がいくつかつくられた。平成12年度ごろに実戦配備されたコンフィギュレーション2は、射程1,000キロ級の中距離弾道弾に限定対処可能となった。
現在はパック−3(コンフィギュレーション3)まで開発が進んだ。これがノドンに本当に対処できるかどうかは分からないが、もしできるならば、早急に米国から購入することを考えるべきではないか。いくら費用がかかろうが、ODAに使うより自国の防衛を優先すべきではなかろうか。
北朝鮮にノドンが配備されていることは、以前から分かっていた。それへの対抗手段を考えてこなかった原因は、つい最近まで拉致問題の存在すら認めなかった日本の政治風土にあるのか。それとも、防衛計画の大綱を見れば一目瞭然なように、脅威に対抗して防衛力を整備するという発想に立っていないからか。
経済的措置をはじめ、今後、北に対抗措置を取っていくつもりなら、万一の事態に対する配慮は必要不可欠だろう。わが国には根本的に欠けているのは、そうした危機管理の考え方だ。
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